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修理前の状態
〈ENGLAND Entrance Door REPAIR SERVICE〉
英国製屋外エントランスドアの再塗装修理
今回ご紹介しますのは、邸宅の玄関に使われている「木製扉」
イギリスの職人に特注でオーダーされた趣溢れるドアですが、長年の経年劣化で外部に面した塗装がボロボロな状態になっておりました。インテリアで使われる家具と違い、エクステリアの塗装は雨風にさらされる為に劣化が早くニスの様な塗膜をはった塗装だとひび割れや塗装剥がれが発生してしまいます。
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――BEFORE お客様ご自身でホームセンターで購入したニスを上塗りしていたそうですが、塗っては剥がれ塗っては剥がれの状況が何年も続き「あきらめた」となってしまった様です。
ご覧の様に外部の木製品の場合、雨風で塗装が風化してしまい、パリパリと表面が剥がれてしまいます。そこに上塗りした、ニス。上塗りは、基本的に同成分でなければ定着しませんので、何度塗っても綺麗にはなりません。
新たに塗装を施すためには、まず既存の塗膜を全て除去し整面作業を行う必要があります。
――剥離作業の前 現場での作業は総じて施工場所周辺の養生から始めます。窓ガラスも一枚一枚マステで目張りして汚れが付着しないようにしてから作業開始。
表面の塗膜を汚れごと剥がし取ります。細かい装飾がない分容易に事が進むと思っていましたが何度も重ね塗りされた分厚い塗膜を取り除くのは大変な作業で、ここまでの状態にするのに3日かかりました。
整面作業が今後の塗装の仕上がりを左右するので機械でのサンディングはせず、全て手作業で行います。
これは家具も同じで下地処理が不十分な物は塗装の定着も悪く、仕上がりも美しくはなりません。
――AFTER 屋外用の木部塗料で塗装し、全体の色調をみながら何度か重ね塗りを施し良き風合いが出るまで磨き上げます。染色塗装は木本来の色と施す塗料の色とが合わさって出来上がるので、仕上がりの色を想像する知識と経験が必要です。
オーク材の持つ木目がはっきりと表れ、見違えるように美しく蘇りました。
以前の塗装とは違い、塗膜を作らない塗装で仕上げましたので塗膜がパリパリと剥がれる心配はありません。
しかし、経年劣化で色あせや水染みは必ず発生しますので定期的なメンテナンスは欠かせません。
今回のイギリス製ドアにも言える事ですが、日本は「海外の文化」をビジネスとして「商品」にしてきました。
そのおかげで、私たちは万国の歴史に培われた優れた物・事に触れることができています。
しかし、その中にはたんなる物としての「商品」だけでなく、「文化・心」を必要とする物があります。
メンテナンスをする事、たとえ壊れても直せる事。
ただ、買って、使う時代は終わりました。
大切にする方法を学び、その「物・事」を100%楽しみましょう。
――当店では名古屋市内だけでなく近郊地域への出張お見積りを致しております。お気軽にお問い合わせ下さい。
※出張お見積対応エリア名古屋市内から日進市・長久手市・春日井市・一宮市・みよし市・北名古屋市など名古屋市近郊の一部の地域へは無料で出張見積可能です。
詳しくはお電話にてお尋ねください。 リストリーアンティーク 052-734-6968
052-734-6968
木製玄関ドア再生修理
依頼地域:愛知県名古屋市
作業内容:出張再塗装
作業期間:5日(乾燥時間含む)
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